デンタルインプラントあれこれ

人工歯根と空

インプラントの安全性 2

数字の根拠を明確にせよ

安全性についての話題の続き。

酷い例としては、オッセオインテグレーションインプラントではなく、最早行われていないチタンブレード方式のインプラントの危険性を叫んでいる人もいる。それでも、我々素人が何も知らずに読んでしまうと、デンタルインプラント一般の危険性について語られているのだと誤解してしまう。

ハッキリいって、このような見当外れの警鐘は迷惑だ。無駄な不安を煽ることで、きちんとした治療を受けてより良い人生を送れるはずだった人が人生を台無しにすることだってありうるのだ。「人生」なんて大層な言葉を使ったが、前歯一つちゃんと当たり前に美しく存在するかどうかで、本来得られるはずのポストが得られないことだってきっとあるはずなのだから、決して大げさじゃないはずだ。

そこまでいかなくても、成功率に関する数字もいま一つ曖昧かつ統一されていない。

上顎何パーセント下顎何パーセントという表記がコピー&ペーストされたかのようにあちこちに存在するが、その数字の分子分母が明確にされているのをみた事がない。

指摘しておくと、インターネット上に存在するHTMLやXMLからは、その情報を最後に記したのがいつなのかをメカニカルに示す「更新日」がある程度得られる。この更新日が数年前になっているサイトと先月になっているサイトでは、当然ながら情報に数年の隔たりがあるはずだ。にも関わらず、インプラント治療の成功率として全く同じ数値を掲げていたりする。いくらなんでも、これはおかしいだろう。安全性の根拠にするにも危険性の根拠にするにもいい加減すぎる数字だ。

折角の良い治療技術、国家の制度と関係者の努力でもっと透明性の高いものになって欲しいものだ。