デンタルインプラントあれこれ

人工歯根と空

インプラント義歯の長所

ライバルは天然歯のみ

「デンタルインプラント義歯の長所」を教えろといわれたことがある。考えてみたのだが、つまるところそんなものはない。ちゃんと違和感なく噛めて美しい。そんなことは当たり前だ。「歯」なんだから。そういう水準で見てしまう程、つまり「天然歯」との比較において長所を考えてしまう程、デンタルインプラント義歯は「歯」なのだ。

これが、「ブリッジ義歯の長所」を尋ねられたのなら、逆に「あれとこれと」といくつか候補が頭をよぎる。しかし、それは「入れ歯」との比較における長所だ。そもそもブリッジ義歯や入れ歯を天然歯と比較して云々するなんて、正直なところ馬鹿馬鹿しくて出来ないのだ。確かにまだまだ陳腐化した治療法だと言い切れる事態には至っていない。それでも、「治療法」ではなく「義歯」の長所を質問されて、構造的特徴から来るメリットを考えたときには、「ブリッジ・入れ歯」をセットとして相対的な長所を考えて、「インプラント義歯・天然歯」をセットとして、やはり相対的な長所を探そうとしてしまう。

少なくとも私の頭の中では、デンタルインプラント義歯は「義歯」ではなく「歯」に近いものとして認識されているのだ。

だから敢えてデンタルインプラント義歯の長所を応えるならば、「ブリッジや入れ歯の持つ全ての短所を完全に克服している点」とでもこたえるしかないのだろう。