デンタルインプラントあれこれ

人工歯根と空

歯根膜再び

やはりわからないその正体

歯根膜って何だ。というような話を以前書いた。それは歯根膜の役割を問うたもので、歯根膜の定義を問うたものではなかったが、どうやら歯根膜そのものがあまり知られていないようだと気がついたので、少し補足。

天然歯が主に象牙質でできていることはつとに知られていることだ。そのうち歯冠部はエナメル室で覆われ、歯根部は象牙質で覆われている。この象牙質部分をシールするように取り囲む組織が歯根膜だ。

見方を変えると、天然歯は歯槽骨の上に直接接合しているわけではなく、歯槽骨にまず歯根膜を一枚噛まして、その上に歯根部が収まる形になっているのだ。この歯槽骨と歯根部という硬いものの間に「歯根膜」という柔らかい組織が入ると、どうしてもクッションを連想してしまう。衝撃緩和の任を担っているように見えてならない。しかし、今のところネットで検索して調べるレベルにおいては歯根膜の役割は曖昧にしか認識されていないように見える。推測は沢山あるが、証拠がない。